活動内容

Activity-1

カカオの苗木の提供

カカオの木が増えると、農家でのカカオ豆生産量を増やすことができます。また常緑樹であるカカオの木が増えることで、現地の森林保全に貢献できます。森林が増えれば二酸化炭素の排出削減効果が期待できます。

本事業では、意欲のあるカカオ農家にカカオの苗木を提供しながら将来的なカカオ豆の生産量やカカオの木の増加を目指しています。2024年現在、提供した苗木が成長し実をつけ始めています。

  • 2021年 対象地域の農家にカカオの苗木10,000本を提供
  • 2024年 対象地域の農家にカカオの苗木5,000本を提供

Activity-2

カカオ豆の発酵技術の指導・研究

インドネシアのカカオ豆はココアバターの搾油などに使われるものが多く、発酵をしてもしなくてもカカオ豆の売価が大きくは変わりません。そのためインドネシアのカカオ農家は少しでも早く利益を得ようと、手間のかかる発酵を行わずにカカオ豆を売ってしまうケースが多く見られます。

カカオ豆は収穫後に発酵させることで、チョコレートらしい香りの前駆体が発現します。東京フードは、インドネシアのカカオ豆の価値向上を目指して発酵の指導を行っています。

本事業では、意欲のあるカカオ農家に発酵箱を提供しともに独自の発酵技術を研究しながら、より品質の高い発酵カカオ豆の生産量増加を目指しています。

また、農家が手間暇かけて発酵した高品質なカカオ豆にはインセンティブを付与して購入することで、農家の働きがいを後押ししています。

Activity-3

カカオ豆の乾燥の指導・資材の提供

発酵させたカカオ豆は、水分を飛ばすために乾燥させます。乾燥が十分でないと、保管時にカビが生えてしまうのです。

このとき、現地ではカカオ豆を地べたに広げて天日乾燥させることが多いのですが、台を設置して乾燥を行うことで異物混入などの汚染のリスクを軽減させることができます。

品質の良いカカオ豆が生産できるよう、本事業では乾燥台を設置するための資材を提供しながら、台の上で乾燥させるメリットを指導しています。

Activity-4

農園管理の資材・技術支援

活動をしていくなかで、新たにカカオの栽培に取り組む農家も増えました。農家へカカオ栽培に必要な資材の提供や技術指導を行っています。

カカオポッドの害虫対策

カカオポッドに袋を掛けることで、農薬などを使わずに害虫の被害を防ぐことができます。農薬を買うほどの経済的余裕のない農家に袋掛けの資材を提供しながらこのやり方を伝播することで、カカオポッドの収穫量増加に貢献しています。

撒水ポンプの寄贈

カカオの木の生育には水が欠かせません。現地農園では川から汲んだ水を使うことが一般的ですが、川から遠い農園では、農家が水を汲んで運ぶのが非常に負担となっています。その負担を軽減する為、川の水を汲み上げて搬送するポンプと貯水タンクを現地の農業組合に寄贈しました。水を撒くのが簡単になったことで、カカオの木が枯れずに育ちやすくなったとの声も農家の方からいただいています。

Activity-5

チョコレート加工の技術支援

カカオ農家が自分たちで育てたカカオを使って、自らの手でチョコレートを作れるよう加工技術の指導をしています。

「地元で生産されたカカオ豆を農家自身が加工」という付加価値のあるチョコレートを現地の市場などで販売することで、農家の生計改善を目指しています。

Activity-6 

地元での活動

つくばマラソンでのチョコレート配布
ゴールした選手にホッと一息ついて欲しいから

毎年、たくさんの方が参加するつくばマラソン。一生懸命走り抜いてゴールした選手に、チョコレートでホッと一息ついてもらいたい。そんな思いと「おつかれさま」を込めて、一大会で約2万個のチョコレートを配布しています。選手から満面の笑顔で「ありがとう!」と言われると私たちも嬉しくなります。